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ベイビーステップ感想、#30~足さず引かず~


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『ベイビーステップ(4)』(勝木 光)|講談社コミックプラス

 

◆あらすじ

 

岩佐は試合中に絵を描いているらしい

というところまで突き止めたエーちゃんだったが、

肝心の絵がどんなものを描いているか全然理解ができない。。

 

岩佐は自分のボールの軌道で、

ゴッホの「ポプラ小道」や、

歌川広重の「東海道五十三次 平塚」

などを描いていた。

 

スポーツというのは、

「腕を引いて」「リラックスして」「肘から出して」など、

頭の中で理屈をこねるより、

「あそこのコーンまで線を引くように」

など、何かを実行することに頭を集中させる方が上手くいくときがある。

岩佐はその典型だった。

 

岩佐の場合は、

好きな絵を描きたいという一心で、

コート場に書けない線は存在しないほど、

巧みな技術が身についてしまっていた。

 

どんな絵を描いているかを理解できないエーちゃんは、

開き直って、いつも通りとにかく粘ることを選択。

 

岩佐がフィニッシュのドロップショットを決めたときも、

粘ってボールを拾うエーちゃん。

 

しかし、エーちゃんが拾ったボールに対して、

興味を持たずに打ち返しもしない岩佐。

 

勝負の勝ち負けより、

自分の絵を完成させることを優先させてしまう悪い癖が出たのだ。

 

それに気づいたエーちゃんは、

何かしら対抗策を見いだす。

 

 

◆感想

 

サブタイの「足さず引かず」ってどういう意味なんだろうと最初に思いました。

 

足し算もしないし、引き算もしない?

そんな感じで考えていたら、

対戦相手の岩佐くんが、

試合中に絵の完成にこだわって、

それ以上足しもしないし、引きもしないという意味でした。

 

「勝負の勝ち負けよりも絵の完成にこだわり、

絵が完成したあとはそれ以上余計な線を入れたくない」

という変わった感覚を、

「完成したノートに後で付け足しとけと先生から言われた時と似た感じ」

という独自の感性で相手の気持ちを理解するエーちゃんが面白いなと思いました。

 

たしかにノートにきっちり収まったあとに

ちょびっと付け足しされた時のショックはわかります笑

 

ほんと、エーちゃんの共感力は素晴らしいですね🤣笑