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ヒカルの碁感想、第十七局~追憶の一局~

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(引用元:https://youtu.be/0XfKbPXsWyc)

あらすじが少し長くなってしまいましたが、
盛り上がり中のネット碁篇です♪


◆あらすじ

ネット碁でsaiにコテンパンに負けた院生の和谷は、
saiはプロではないと推理し、アマの実力者が揃う
国際アマ大会でsaiの情報を探ろうとしていた。

そしてそれは、
国際アマ大会に出場する各国代表選手も同じであった。

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【各国の会話】

🇳🇱
saiプロじゃないだろう。プロがこんなに頻繁に素人と打つもんか。
→saiはプロじゃないんだ?

🇯🇵
プロじゃなければ誰だ!?

🇺🇸
碁の神様かもしれんな♪

🇨🇳
日本に行けばsaiのことが何かわかるかもしれない


皆、saiは何者なのかを知りたがっていた…

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(引用元:https://youtu.be/0XfKbPXsWyc)

そして、場面は国際アマ大会の会場に移り、
ふとsaiの話題が上がる。

実はその大会の参加者の大半が、
それぞれの因縁でsaiに興味を持っていた為、
saiの話が思った以上に盛り上がる。

実はsaiはあまりに圧倒的な強さだった為、
ネット界では噂になっていて、
saiのギャラリーや対局申込み数はすごいことになっていた。

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(引用元:https://youtu.be/0XfKbPXsWyc)

騒ぎを聞きつけ、
緒方九段、森下九段という日本のプロ棋士が事情を伺う。

なんと日本よりレベルの高い韓国のプロですらも、
ネットでsaiに敗れたとのこと。

緒方九段もそれには驚き、
しかもsaiはプロでないということで、
「saiとは何者?」と興味を持つ。

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(引用元:https://youtu.be/0XfKbPXsWyc)

そこに、saiに敗れて以来、ずっとsaiの対局を観戦していた和谷が現れる。

和谷はsaiの印象を
江戸時代の本因坊秀策(=佐為)に似ていると言い、
さらに、本因坊秀策がまるで現代の定石を覚えるかのように、
見るたびに打ち方が変わり、強くなっていると答える。

そこに、アマ日本代表の島野を応援しに、
塔矢アキラが現れる。

アキラに構わず、
和谷は自分の推理を続け、
「saiは子どもかもしれない」と言う。

理由は、
①チャットの返信が子どもっぽかった。
②saiは7月の末からずっとネットに現れていて、これは夏休みだからじゃないか?
というもの

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(引用元:https://youtu.be/0XfKbPXsWyc)

「saiは子どもかもしれない」と聞いて、
ヒカルのことが頭を過るアキラと緒方九段。
(※緒方九段は第二話でヒカルのことを知っている)

施設のノートPCを使って、緒方九段はアキラに、
「saiがいるかもしれない。君に見てほしいね」
と伝える。

そして、ちょうどsai(ヒカル)はログインしており、
アキラはsaiに対局を申込む。

ヒカルサイドも「akira」という登録名から、
「これが塔矢だったら佐為と打たせてやれるのに…」
となり、akiraに対局を申込むことに。

佐為がヒカルに「akiraが塔矢かどうか試してみますか?」と問いかけ、
佐為がアキラを一刀両断にした2回目の対局と全く同じ打ち方を始める。

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(引用元:https://youtu.be/0XfKbPXsWyc)

アキラはヒカル(佐為)と打った
あの時の一戦を思い出させるsaiの打ち方に驚愕。

しかしヒカルは、今saiとして打っているのが自分だとバレたらまずいと焦り、
佐為にこの前とは違ったところに打つようにお願いし、なんとか誤魔化す。

このまま勝負が長引けば、
国際アマ大会の運営に支障をきたしかねないと
アキラは後日改めての再戦を申込み、
次の日曜日に改めて対局することが決まる…


◆感想

現役のプロに歴代最強棋士と呼ばれる本因坊秀策が
もし現代に甦ったとしたら…

という囲碁ファンでなくてもワクワクするようなシチュエーションが、
今回のネット碁を介してリアルに起きるという激熱展開♪♪

「ネットに潜む正体不明の最強棋士
には、トッププロの緒方九段も興味津々w

その全ての鍵を握るのはヒカルであり、
ヒカルの正体不明の強さを知るアキラも
saiの謎に絡んできて、
謎のピースがたくさん散りばめられていきます。


このネット碁の話はたくさんの重要な意味を持つので、一旦情報をまとめてみようと思います。

①佐為が世界中の強者と自由に打てる
→本来は、ヒカル自身が強くならないと打てないような相手(世界のプロ)とも、ネット碁なら違和感なく対局可能

②佐為の強さが浮き彫りになる
囲碁というのは相対的にしか強さを計れない。
佐為が韓国のプロ相手に勝つことで、佐為はプロ以上の強さを持つことが初めてわかる

③佐為の修行の場
→佐為が最後に真剣勝負をしていたのは江戸時代(本因坊秀策)の話。
しかし、現代は当時から碁のルールも少し変わり(コミなど)、昔の棋譜から研究が進んでいる。
佐為はそんな現代の碁を、ネット界の強者を通して学び、佐為自身の碁をレベルアップさせている

つまり、このネット碁を通して初めて、
「現代の定石を学んだ本因坊秀策」
という構図が生まれます。

ここにネットの匿名性を利用して、
・saiは正体不明の最強棋士
・初心者なのにやたら強い進藤ヒカル

という根っこは同じだけど、別々の謎を発生させるというところが、
原作者のほったゆみ先生の凄さとしかいいようがありません😳


saiの謎、ヒカルの謎に、
塔矢アキラがどう関わっていくのか?

まだまだ物語は盛り上がっていきます😆