『ベイビーステップ(3)』(勝木 光)|講談社コミックプラス
◆あらすじ
"全てのボールを取って
それをコントロールすることができれば
理論的には負けない"
三浦コーチのアドバイスを受けて
勝つ為のエーちゃんのスタイルが決まり、
タクマと練習試合をすることになった。
しかし、圧倒的な身体能力の差で攻め込んでくるタクマ相手に、
机上の空論と現実とのギャップを突きつけられる。
タクマの球に全く抵抗することができず、
6-0で惨敗する。
お互いに良い刺激があることを期待していた三浦コーチも、
「まだ早すぎたか」と思うほどの圧倒的な差。
ここまで差がつくと、追いつくイメージも全く沸いてこない。
エーちゃんも当然落ち込んでいるかと思いきや
・テニスを始めて何年か?
・一日何時間ぐらい練習しているか?
・筋トレは一日どれぐらいやっているか?
など、急にタクマに質問しだす。
タクマが何気なく返答していると、
ノートにカキカキと書き出すエーちゃん。
タクマが取り上げて見てみると、
スケジュール表ができあがっていた。
タクマは
「お前ならわかったはずだぜ
今さらどうあがいたって俺には勝てない。
こんなスケジュール立てたって無理だってことことくらいはよ」
とエーちゃんに言い放つ。
しかし、エーちゃんは不思議な顔をして、
「どうあがいたって勝てないのはわかりました。
でも、試合ができてそれがわかって良かったです。
だから、とりあえず限界のスケジュールで頑張ってみて、
無理かどうかはそのあと再検討ってことにしようかと…」
とタクマに伝える。
タクマはあっけにとられて、
自分が何もやらずに逃げてるみたいに思えて
少しムカついた。
それからタクマも練習相手にしながら、
一年間地味な反復などで練習を継続し、
2年目の夏が始まる。
◆感想
自分よりはるかに才能があって、
圧倒的な差を見せつけられた時、
「自分には才能なんてない」
と思ってしまうもの。
タクマもまさにそのタイプで、
過去の惨敗から腐っている期間が続いていた。
今回のエーちゃんとタクマの試合は、
エーちゃんが自信を失ってもしょうがないところで、
「追いつくイメージも沸かないけど、
とりあえず限界のスケジュールで頑張ってみて、
無理かどうかはそのあと再検討します」
とチャレンジを止めなかったのはとても大切なことだと思います!!
熱意の継続は、
一つの道を極めていく上で必須の能力ですし、
「まずは限界までやってみる」
というのはポジティブで好きです♪
エーちゃんはさらに、
コツコツ地道なことを徹底することに長けているので、
ある意味スポーツに向いた性格だなと思います♪
あとは急に質問された内容に全部答えてたタクマは
なんだかんだ優しいなと思いました笑
ここからのエーちゃんの試合が楽しみです😄✨