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ヒカルの碁感想、第四十九局~捨て身の一局~


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(引用元:https://youtu.be/IG1vAefzxCc)

 

◆あらすじ

プロになったばかりの新人と

トッププロが対局をする新初段シリーズ。

 

塔矢名人自らの指名により、

ヒカルは塔矢名人と対局する。

 

しかし、佐為は塔矢名人をライバル視しており、

この直接対決の機会は、なんとか自分が打ちたいとヒカルに懇願する。

 

新初段シリーズは新初段に有利なようにハンデがつけられているので、

ヒカルは佐為に「逆にもっと大きなハンデを背負った打ち方をする」

という方法で、佐為の力がバレないように対局することをオッケーした。

 

佐為は十五目差というハンデを覆すような、

どちらかが全滅するような無謀な戦いを

塔矢名人相手に挑む。


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(引用元:https://youtu.be/IG1vAefzxCc)

 

佐為は十五目差のハンデをひっくり返すために、序盤から勝負をしかける。

 

さらに相手が攻め込みたくなるような隙をわざと作り、

誘いに乗ってきたところから活路を見いだそうとしていた。

 

しかし、塔矢名人は意外に警戒しており、

なかなか誘いに乗ってこない。

 

一見荒れた碁に見えるが、

奥が深い碁になっていることを

塔矢名人は感じていた。

 

さらに14歳であるはずの少年から、

重く痛い空気と威圧感を感じ、

そこが不思議でならない塔矢名人。


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(引用元:https://youtu.be/IG1vAefzxCc)

 

結果は、

佐為の誘いに乗らず、

終始慎重に打ち続けた塔矢名人が完勝。

黒(佐為)はほとんど全滅状態だった。

 

控え室で戦況を見ていた面々は、

ヒカル(佐為)の無茶な打ち方に困惑していた。

 

記者の天野さんはヒカルを酷評。

緒方九段は評価を保留。

本因坊の桑原先生のみ「面白い対局だった」とヒカルを評価する。


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(引用元:https://youtu.be/IG1vAefzxCc)

 

アキラはヒカルが無謀な戦法に出た理由が全くわからない。

 

皆が検討しに部屋を出たあと、

桑原本因坊に面白いと思った訳を聞く。

 

桑原本因坊は、

「あやつが自ら大きなハンデを背負っていたと考えれば納得がいく」

ととんでもないことを言い出す。

 

新人棋士のヒカルが

塔矢名人相手にハンデを背負って打つというバカげたことを何故わざわざするのか?

 

そこがわからないからこそ、

面白い小僧だと桑原本因坊は笑う。

 

対局後、塔矢名人は

「ハンデの無いキミと戦いたかった」

と、ヒカルが勝手にハンデを背負っていたこと、

さらに佐為の底知れない実力まで見抜きかけていた。

 

塔矢名人はさらに一言、

「次は互い戦で」と言い、

 

佐為も(勝手に)

「ええ、いつか…」

と再戦を誓う。


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◆感想

 

深い深い対局となったハンデありの一局。

 

見た人それぞれで評価が大きく分かれるのが面白い。

 

桑原本因坊、塔矢名人クラスは、

ヒカルの狙いまでズバリと見抜いていて

流石の貫禄。

 

ヒカルは周りの人に謎を与えるばかりで、

佐為の実力をカモフラージュする

という目的は一応は達成されています。

 

しかし、

塔矢名人と佐為という

作中の実力者トップ2人の初対決は、

期待値が高かっただけに、

どこか物足りなさを感じる決着。

 

新人棋士とトッププロとの対局なんて、

この機を逃すと次は何年後に訪れるかわかりません。

 

やはり頂上決戦はヒカルがもっと実力を付けてから、

だいぶ先で行われそうな印象を残します。

 

この対局そのものは

何か物事が前進するというより、

新しい風呂敷を広げるような終わり方でした。

 

ただ、久々の佐為の真剣な対局が見れて、

やっぱりワクワクするお話でした😆✨