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ヒカルの碁感想、第十一局~最も卑劣な行為~

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(引用元:https://youtu.be/hIULqxFwRgY)

ヒカルの碁第十一局のネタバレ感想です☆


◆あらすじ

囲碁部の部室にて、
アカリが筒井さんに「整地のズル」って簡単にできるものなのと質問をする。

筒井さんは、
「簡単なんてものじゃなく、僕がモタモタした手つきでやってもほぼ100%相手に気付かれないよ」
と説明する。

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(引用元:https://youtu.be/hIULqxFwRgY)

つまり、囲碁というのは、
「お互いに不正をしない」という大前提があり、
そんな信頼関係の上でなりたっている。

整地のズルは、
そんな信頼関係を踏みにじる、
「最も卑劣な行為」なのだ。

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(引用元:https://youtu.be/hIULqxFwRgY)

場面は碁会所に移り、
三谷はダケさんというおじさんと対局していた。

三谷は、ちらっと見た対局から、
ダケさんの実力が大したことないと思い、
一万円という大金を賭けていたのだ。

しかし、大したことない実力に見せていたのはダケさんの作戦。

実は三谷よりはるかに実力があったものの、
大勝負に持ち込ませる為に下手なふりをしていただけだった。

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(引用元:https://youtu.be/hIULqxFwRgY)

三谷はズルをする余裕も与えてもらえず完敗。

さらに、いたずらが絶えない三谷に灸を据える目的で、ダケさんがマスターからわざわざ呼ばれていたことを知り、
三谷はショックを受けて碁会所を後にし、ヒカルも三谷を追いかける。

元々ズルをしていたのは三谷の方だったので、
自業自得で良い薬になったのだが、
やり方があまりにも無慈悲であると佐為は怒る。

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(引用元:https://youtu.be/hIULqxFwRgY)

三谷とヒカルが去った碁会所では、
ふと「囲碁会最強の棋士は誰?」
という話が上がる。

現役だと4冠の塔矢名人(塔矢アキラのおやじ)や、
緒方九段が有望だという話になる。

しかし、そんな現役プロ棋士達に同じ質問をすると、
全員間髪入れずに「江戸時代の本因坊秀策」と答えるとのこと。
(※本因坊秀策は、佐為が実質打っていたので、本因坊の強さ=佐為の強さとなる)

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(引用元:https://youtu.be/hIULqxFwRgY)

三谷は十分に痛い目を見たので、
ダケさんから一万円を取り返してやりたいと思うヒカルは、
佐為の力を借りて、ダケさんに対局を申込む。

ダケさんが何気なく
「坊主、棋力はどれぐらいだ?」と訪ねる。

ヒカルは佐為の強さがよくわかっておらず、
佐為が過去本因坊秀策として打っていたのだけ知っていた為、
本因坊秀策ぐらいかな~?」と答える。
(※ヒカルは「囲碁会最強の棋士は誰?」の話は聞いていない)

先ほどまで囲碁会最強の棋士は「本因坊秀策」という話をしたばかりだったので、
ダケさんも「そいつは大きく出たな」
と大笑いし、対局が始まる。

そして、佐為の本気に触れたダケさんは瞬殺され、
本因坊秀策だ…」と呟き、
次回に続く…

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(引用元:https://youtu.be/hIULqxFwRgY)


◆感想

今回は「整地のズル」がどれだけ許されない行為かというのを、筒井さんの会話からわかりやすく知ることができました。

こういう何気ない会話で状況や背景を説明するのが、
原作者のほったゆみさんはとても上手です。

本因坊秀策のくだりもそうでした。

ヒカル(読者)は、まだ佐為の強さを正しく宣言していません。

この話までの情報では、
囲碁が好きで、プロ級の腕を持つ塔矢アキラよりは強い」
ぐらいしかわかりません。

けれど、碁会所のおじさんたちの会話で、
本因坊秀策=佐為」が塔矢名人に匹敵するほど強いのだと、自然と知ることができます。

僕もリアルタイムで見ていた時は、
「佐為ってそんな最強クラスだったんだ!?」
と驚いたものでした笑

(※ちなみに囲碁というのは盤面が広いため、
定石をたくさん知っていれば勝てるというものではなく、ヨミの深さが求められるそうです。

そのため個人の力量によるところが大きく、
過去の人が現代に来ても最強というのはありえることなのだとか。)


今回の話のように
何気ない会話の一言一言から背景を知れたり、
今後への伏線がしれっと引かれていたりするので、
一つ一つ丁寧に見ていくと面白いなって思いました😆