(引用元:https://youtu.be/-MJE9D5fckg)
ヒカルの碁第八局は、
おおもとのストーリーからしたら、
閑話休題のような、息抜きのような、
そんな繋ぎのお話です。
◆あらすじ
ヒカルの中学囲碁大会に出る発言を受けて、
自分も中学校の団体戦に出る決意をしたアキラ。
しかし、アキラが入る海王中は、
囲碁部の強い名門中学だったので、
一年生ながら三年生の誰よりも強いアキラの実力を
よく思わない先輩や同期がたくさんいた。
(引用元:https://youtu.be/-MJE9D5fckg)
しかし、アキラは嫉妬をされてても、
あまり意に介さず飄々としている。
そこに、同じ一年生の奥村が何かひらめいた感じでアキラに対局を申込む。
奥村の作戦は、
最初に天元(真ん中)に黒を打ち、
あとはアキラと全く同じ(対称に)打ち方をするというもの。
(引用元:https://youtu.be/-MJE9D5fckg)
「お前の強さがそのままお前に返ってくるぜ」
と意気込む奥村だったが、
アキラに天元を取られてあっさり投了。
初心者が一番最初に考えそうな必殺技でしたが、
あっけなく看破されてしまいました笑
(引用元:https://youtu.be/-MJE9D5fckg)
場面は変わって雨の中、
ヒカルと佐為は傘を差して歩く。
佐為がふと
「古の頃より碁盤も碁石も変わりませんが、
この傘も千年前と変わりませんね~」
とヒカルに問いかける。
ヒカルも
「そうだよな、ちっとも変わんねえな傘って。
雨を完全に遮断できるわけじゃないし、
足元だってぐちゃぐちゃだし、
手に持ってるってのも不便だし…
人間が月に行く時代に傘だぜ傘」
と返す。
佐為はそれを受けて、
「人間が空に浮いてる月になど行けるわけないでしょう?
私だってそのぐらい冗談だってわかります」
と驚愕する。
ヒカルはそれを聞いて笑いながら、
「月に行けるのになんで傘は今でも傘なんだろう?」
と雨の中を佐為と帰っていく…
◆感想
今回のヒカルと佐為の「傘と月」の会話は、
僕が中学時代にリアルタイムで見ていた時も、
やたら頭に残っていました笑
高校生ぐらいになって友達と将来の話をしているときに、
「何か開発するなら傘に変わる雨具を開発したい!」
なんて言っていたのを思い出しました笑
いや、本当に作ってみても面白いかもしれませんww
話が逸れましたが、ヒカルの碁では度々、
歴史の中で「変わるもの」と「変わらず受け継がれるもの」を表現する描写があります。
ヒカルの碁のメインテーマは
ヒカルという少年の「成長」ですが、
もう一つ、
「人の歴史から何を学び、今をどう生きるか」
というのも大きなテーマとして流れている気がします。
それを平安時代、江戸時代、と渡り歩いてきた「佐為」を通して、
とてもわかりやすくメッセージを出してくれているように見えるのです。
こういったところが、
大人になった今でも興味深いなと感じますし、
少年漫画でありながら大人がハマってしまう所以かなって思います😆✨