ワイドのスポーツやグルメについて広く語るブログ

スポーツやご飯、あるいは漫画やアニメなど広く(wide)に語ります

ヒカルの碁感想、第十八局~アキラ対sai~

f:id:widesan:20190628191225j:plain
(引用元:https://youtu.be/PLolEVJEX_o)

アキラ対saiの一局はどうなっていくのか?
注目のヒカルの碁第十八局です。


◆あらすじ

アキラはsaiとの再戦に向けて、
気持ちを集中させていた。

和谷の「saiは子どもかもしれない」という言葉を受け、一瞬ヒカルの顔が浮かぶも、
中学囲碁大会でのヒカルの弱さから、そんなはずはないと自分に言い聞かせるアキラ。

そんな中、アキラ対saiの対局が始まる。

f:id:widesan:20190702013519j:plain

このアキラ対saiの一戦は、
いつやるのかが決まっていた為、
国際アマ大会の出場者や緒方九段も、
インターネット上で対局を観戦していた。

アキラはsaiに、以前ヒカルに敗れた時よりも高い壁を感じていた。

「saiは以前のヒカルとは違う」と感じるものの、
対局中に、昔のヒカルの影がチラついて見えるアキラ。

f:id:widesan:20190702014125j:plain

結局、アキラはsaiに完敗。

塔矢アキラを手玉に取るsaiの力量に、
緒方九段も「この俺とて勝てるかどうか…」
と高く評価。

それと同時浮かぶ「saiは何者?」という謎。

f:id:widesan:20190702014224j:plain
(引用元:https://youtu.be/PLolEVJEX_o)

緒方さん曰く、
「saiは子どもではない!
どんなに才能があろうとも、子どもだとミスは出るものだが、saiの打ち方はどうだ?

あの練達さは、長い長い歳月を思わせる…」

アキラ自身もsaiは昔のヒカルとは違うと思っていた。

「でも、中学囲碁大会の時、
追いかけても追いかけても捕まらなかった進藤を
今、捕まえた気がするのは何故だ…?」
とsaiとヒカルの関係性を少なからず感じているのだった…

f:id:widesan:20190702015143j:plain
(引用元:https://youtu.be/PLolEVJEX_o)

次の日、いつもの碁会所に顔を出すアキラ。

saiのことを考えていると、
お店の常連のおっちゃんから、
「来る途中に、以前アキラ君に勝ったあの子を見かけましたよ♪」
と連絡を受ける。

アキラがどこで見たのかを尋ねたところ、
「インターネットができるような、
あのパソコンのたくさん並んでるお店の…」
と言ったところで駆け出すアキラ。

再び、なりふり構わずヒカルを探し出し、
ヒカルがネットをしている現場を目撃する!!

f:id:widesan:20190702021335j:plain

ヒカルは、アキラの突然の登場に驚くが、
たまたま漫画のHPを見ており、
saiとして囲碁を打っている姿は見られずに済んだ。

しかし、アキラはヒカルを相当疑っており、
「キミはネット碁を打つか?
ネットにとんでもなく強い棋士がいて、saiと名乗っている…
saiは君か?」
と直球の質問をぶつける。

しかし、ヒカルは知らぬふりを貫く。

アキラは一度、囲碁大会の時にヒカルに幻滅しており、
「そうだな…
悪かった!キミのはずがない!
僕はもう二度とキミを追わない…」
と言って去ろうとする。

ヒカルはそんなアキラを呼び止め、
「お前、俺の幻影なんか追ってると、
いつか本当の俺に足元すくわれるぞ!」
と宣言。

アキラは半笑いしながら、
「キミが…?
いつかと言わず、今から打とうか?」
と言い、去っていく…

f:id:widesan:20190702022616j:plain

途中のアキラとの会話で、
「ネットの中で『saiの正体は誰だ?』と大騒ぎになっている」と聞いたヒカルは、
夏休みも終わるし、インターネットももうダメだと言って、ネット碁もおしまいにする…



◆感想

佐為とアキラの3度目の対局。
またも佐為の圧勝でした。

そしてネット碁篇では、
ちょくちょく「saiが強くなっている」という描写がありましたが、
ここでも如実に表現されていました。

そして、佐為だけでなくヒカルもまた、
佐為の対局を何十局と見ているので、
「強くなっている」と佐為は名言します。

僕が子どものころ、
「ヒカルは一局も打ってないのに、
なんで佐為は"ヒカルも強くなった"と言っているんだろう?」
と不思議に思っていましたが、

実力が上のものとずっと一緒につるみ、
その側で学ぶというのは何よりの学びだ
と、今なら理解できます♪

さりげないけど凄く重要なシーンだなと思います!


また、佐為が憑依状態のヒカルの碁を見ていない緒方九段は、
純粋にネット碁で打つsaiの打ち筋を見て、
「長い長い歳月を思わせる…」
と表現するところがまた良い♪

ここで面白いのは以下の点。
①前回の和谷の「saiは子どもかもしれない」も正解。
②緒方さんの「saiは子どもではない」も正解。
③アキラの「saiは進藤ではない(でも進藤かもしれない)」も正解。

全員が正しいのに、全然違うことを主張しています。

こんな不思議な現象が起きるのは、
「sai=佐為≒ヒカル」の為。

このすれ違いがヒカルの碁の面白さであり、
セリフ回しやキャラの構成の巧さが際立ちます😆