(引用元:https://youtu.be/PLolEVJEX_o)
アキラ対saiの一局はどうなっていくのか?
注目のヒカルの碁第十八局です。
◆あらすじ
アキラはsaiとの再戦に向けて、
気持ちを集中させていた。
和谷の「saiは子どもかもしれない」という言葉を受け、一瞬ヒカルの顔が浮かぶも、
中学囲碁大会でのヒカルの弱さから、そんなはずはないと自分に言い聞かせるアキラ。
そんな中、アキラ対saiの対局が始まる。
このアキラ対saiの一戦は、
いつやるのかが決まっていた為、
国際アマ大会の出場者や緒方九段も、
インターネット上で対局を観戦していた。
アキラはsaiに、以前ヒカルに敗れた時よりも高い壁を感じていた。
「saiは以前のヒカルとは違う」と感じるものの、
対局中に、昔のヒカルの影がチラついて見えるアキラ。
結局、アキラはsaiに完敗。
塔矢アキラを手玉に取るsaiの力量に、
緒方九段も「この俺とて勝てるかどうか…」
と高く評価。
それと同時浮かぶ「saiは何者?」という謎。
(引用元:https://youtu.be/PLolEVJEX_o)
緒方さん曰く、
「saiは子どもではない!
どんなに才能があろうとも、子どもだとミスは出るものだが、saiの打ち方はどうだ?
あの練達さは、長い長い歳月を思わせる…」
アキラ自身もsaiは昔のヒカルとは違うと思っていた。
「でも、中学囲碁大会の時、
追いかけても追いかけても捕まらなかった進藤を
今、捕まえた気がするのは何故だ…?」
とsaiとヒカルの関係性を少なからず感じているのだった…
(引用元:https://youtu.be/PLolEVJEX_o)
次の日、いつもの碁会所に顔を出すアキラ。
saiのことを考えていると、
お店の常連のおっちゃんから、
「来る途中に、以前アキラ君に勝ったあの子を見かけましたよ♪」
と連絡を受ける。
アキラがどこで見たのかを尋ねたところ、
「インターネットができるような、
あのパソコンのたくさん並んでるお店の…」
と言ったところで駆け出すアキラ。
再び、なりふり構わずヒカルを探し出し、
ヒカルがネットをしている現場を目撃する!!
ヒカルは、アキラの突然の登場に驚くが、
たまたま漫画のHPを見ており、
saiとして囲碁を打っている姿は見られずに済んだ。
しかし、アキラはヒカルを相当疑っており、
「キミはネット碁を打つか?
ネットにとんでもなく強い棋士がいて、saiと名乗っている…
saiは君か?」
と直球の質問をぶつける。
しかし、ヒカルは知らぬふりを貫く。
アキラは一度、囲碁大会の時にヒカルに幻滅しており、
「そうだな…
悪かった!キミのはずがない!
僕はもう二度とキミを追わない…」
と言って去ろうとする。
ヒカルはそんなアキラを呼び止め、
「お前、俺の幻影なんか追ってると、
いつか本当の俺に足元すくわれるぞ!」
と宣言。
アキラは半笑いしながら、
「キミが…?
いつかと言わず、今から打とうか?」
と言い、去っていく…
途中のアキラとの会話で、
「ネットの中で『saiの正体は誰だ?』と大騒ぎになっている」と聞いたヒカルは、
夏休みも終わるし、インターネットももうダメだと言って、ネット碁もおしまいにする…
◆感想
佐為とアキラの3度目の対局。
またも佐為の圧勝でした。
そしてネット碁篇では、
ちょくちょく「saiが強くなっている」という描写がありましたが、
ここでも如実に表現されていました。
そして、佐為だけでなくヒカルもまた、
佐為の対局を何十局と見ているので、
「強くなっている」と佐為は名言します。
僕が子どものころ、
「ヒカルは一局も打ってないのに、
なんで佐為は"ヒカルも強くなった"と言っているんだろう?」
と不思議に思っていましたが、
実力が上のものとずっと一緒につるみ、
その側で学ぶというのは何よりの学びだ
と、今なら理解できます♪
さりげないけど凄く重要なシーンだなと思います!
また、佐為が憑依状態のヒカルの碁を見ていない緒方九段は、
純粋にネット碁で打つsaiの打ち筋を見て、
「長い長い歳月を思わせる…」
と表現するところがまた良い♪
ここで面白いのは以下の点。
①前回の和谷の「saiは子どもかもしれない」も正解。
②緒方さんの「saiは子どもではない」も正解。
③アキラの「saiは進藤ではない(でも進藤かもしれない)」も正解。
全員が正しいのに、全然違うことを主張しています。
こんな不思議な現象が起きるのは、
「sai=佐為≒ヒカル」の為。
このすれ違いがヒカルの碁の面白さであり、
セリフ回しやキャラの構成の巧さが際立ちます😆