『ベイビーステップ(6)』(勝木 光)|講談社コミックプラス
◆あらすじ
プロを目指したいと思ったエーちゃん。
始めに行ったのは両親の説得?
「丸尾栄一郎 人生プラン」
という題名で、
テニスでプロを目指すことへの理解と協力を求めるプレゼンを行う。
資料には、以下の2つがまとめられていた。
・プロになるための具体的な方法
・テニスのプロの主な収入と進路
プロになるための登竜門となる大会が
「全日本ジュニア大会」
この大会は県や関東で実績を残してランクを上げなきゃ出場すらできない厳しい大会。
エーちゃんの希望は、
その大会に出場するために
今まで塾と勉強にあててた時間を
全てテニスにあてることを許してもらうこと。
心配性な母親が即座に却下と言ったが、
「お母さんはいつも心配してくれるから反対されるとは思ってた」
と前置きして、
来年の8月(約1年後)の全日本ジュニアでの優勝!
それができなかったらテニスはスッパリ諦めて、
3年の夏休みから全力で大学受験に切り替えると宣言。
「だから、一年間だけテニスをやらせてください!」
とお願いをする。
エーちゃんの両親もその熱意に負け、
希望を承諾し、
本格的にプロへ挑戦する。
◆感想
この話が大好き過ぎて
ベイビーステップのファン、
さらにエーちゃんファンになりました。
今回のエーちゃんのすごいところは、
・自分が行きたい進路をきちんと表現したところ
・プロへの具体的な道のりを調べたこと
・両親への配慮も見せてるところ
・大きな目標を厳しい期限付きで設定したところ
自分が行きたい進路に対して、
親が反対するのはよくあることです。
普通は「両親はわかってくれない」なんて言うものですが、
エーちゃんは
「お母さんはいつも心配してくれるから反対されると思ってた。だから来年の8月全日本ジュニアに優勝できなかったら諦めます!」
と、お母さんの反対を「自分を心配してくれる」と表現し、
さらにお母さんへの配慮も見せた提案をするところが凄すぎます!
そして始めに、
「全日本ジュニアは出場すら困難な大会」
と言っておきながら、
「一年後の全日本ジュニアに優勝」
をテニスを続けるための条件にしてしまうところも驚きです。
全日本ジュニアに優勝するということは、
同世代の全てのテニスプレイヤーの頂点に立つということ。
野球に例えると、
普通の高校の野球部存続の条件が、
「一年後の甲子園優勝」
みたいなものです。
めちゃくちゃ高い目標で、
漫画なのに震えました!
エーちゃんがプロを目指すことを受けて、
STCのコーチ陣も全面バックアップを決め、
高校からテニスを始めて1年程度の選手への
異例な期待が伺えます。
ここからのエーちゃんの努力が
やり一層楽しみです✨