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ヒカルの碁感想、第三十六局~オレの名は~

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(引用元:https://youtu.be/uw3trUR0TQE)

ヒカルの碁第三十六局は
ヒカ碁屈指の名話です。

◆あらすじ

ヒカル対韓国の研究生の洪 秀英(ホン スヨン)
の日韓院生対決は、
お互いに実力が拮抗した戦いとなっていた。

ヒカルとスヨンの対局中、
たまたま海王中囲碁部の顧問だったユン先生が碁会所に立ち寄る。

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(引用元:https://youtu.be/uw3trUR0TQE)

ユン先生はヒカルがいることと院生になっていることに驚く。
(最後に見たヒカルは全然強くなかった為)


ヒカルとスヨンの対局を見ていた佐為は、

「いさかいから始まったにも関わらず、
なんと心踊らされる碁であることか。

このどうしても勝ちたいはずの一戦で、
無難な一手を選ばない。」
と評価する。

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(引用元:https://youtu.be/uw3trUR0TQE)

ヒカルは、とても頑張ってはいるものの、
少し部が悪い我慢の碁が続いていた。

そんな緊張の中、ヒカルは悪手を打ってしまう…

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皆、「なにやってるんだ?進藤は?」
と渋い顔になる。

しかし、ヒカルには別の狙いがあった。
それに気づくのは佐為のみ。

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(引用元:https://youtu.be/uw3trUR0TQE)

そして、そのまま対局が進むと、
最初悪手だったはずのヒカルの一手が、
ここにきて絶好の位置にいる。

対戦相手のスヨン含め、
その場の全員が驚いた!!

一見悪手見てたあの一手を打った時、
何手も先の左上の攻防を睨んでの一手だった!!

これで形勢はヒカルがやや有利。
しかしまだ微妙。

その後もギリギリの攻防が進み終局。
結果は、ヒカルの一目半勝ち。

ピリピリした名勝負に、
周りのおじさん方は絶賛。
負けたスヨンに対してもよくやったと褒める。

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(引用元:https://youtu.be/uw3trUR0TQE)

しかし、スヨンは絶対に負けたくなかった為、
くやしさから自然と涙が出る。

スヨンが腐っていた時期は、
投げやりな碁ばかりでどこか本気ではなかった。

でも今回は、ヒカルに挑発されて本気を出した。
そんな本気の自分に互角に渡り合ってきた。

「そうさ、互角さ!
負けなんか認めるものか!

僕はまた日本に来る!
お前と勝負をしに、今度は『プロ』になって!!」

スヨンはそう言って
ヒカルに名前を聞く。

ヒカルは「俺の名前は進藤ヒカル!」
と答え、次の再戦を誓う。

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この対局を見ていた海王囲碁部のユン先生も
ヒカルの対局に感動していた。

ユン先生は今まで都度3回ヒカルの対局を見ていた。

初めはヒカルが小6の時の囲碁大会(※佐為が打ってる)
2回目は塔矢にボロクソに負けた中1の囲碁大会
3回目が今日。

初めはヒカルの華麗な打ち回しに驚いたが、
2回目で幻滅させられていた。

「でも今回、
あの時の一局は紛れもなく『キミ』が打った碁だったと今では思う!」
とユン先生はヒカルに伝える!

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ユン先生は佐為ではなく、
「ヒカル」を褒めていた。

そこがヒカルにはとても嬉しかった。

しかし、佐為は一瞬の不安を感じる!
それが何なのか、佐為はまだわからない…


◆感想

また長くなってしまいました~
今回は対局の後半部分しかやっていないのに、
このボリュームの多さは何なんでしょう?笑

ヒカルは嬉しいでしょうね!

元々佐為を追いかけていたアキラの目を自分に向けさせる為に囲碁を始めたのだから、
今回、佐為が打った碁を知るユン先生に褒められたというのは、ヒカルにとって大きな意味があることだと思います。

そして、ヒカルとスヨンの対局。

若獅子戦で見せた悪手が好手に変わる技を
ヒカルがまた見せましたね♪

佐為は一度見ていたので今回はヒカルの狙いに気づいていました。

でも初見であれをされたらビビりますね笑


また、今回のをアニメで見ると、
音響というか音楽が素晴らしいです♪

途中静かになっていったな
落ち着いて来たかな?
って思ったらヒカルの悪手。

全てを見抜いている佐為の笑顔に安心感をいだきながらも、
そこからの低調で静かな音楽にはっと注意を惹き付けられて、

悪手だったはずの一手が好手に変わっているところに気づいてからは、
駆け出すようなリズミカルかつ重調な音楽で、
躍動感と緊張感が共存する感じがすごく良い♪

最高の面白さに仕上がっていると思います!


この対局だけでも既に名話だと思いますが、
それに加えて、物語にとんでもない深みを醸し出しているのがユン先生の存在です!!

ユン先生は、
アニメでいうと第六局の「美しい一局」の時。
https://widesan.hatenadiary.jp/entry/2019/06/11/123332

このときはまだ物語も序盤中の序盤で、
読書も佐為が強いのかどうかもあまり良くわかっていない状態。

このときから、
ユン先生は「韓国人」として登場しています。

原作者のほったゆみ先生が、
最初からここまで読んでたのか、途中で設定を有効活用をしたのかはわかりませんが、
この韓国人の集まる碁会所にユン先生を登場させ、
過去のヒカルと今のヒカルを比較する。

このギャップが埋まることが、
ヒカルにとっての一番の成長の証だし、
佐為のアイデンティティーを脅かすトリガーにもなります。

実際に佐為はここで一抹の不安を覚えます。

一つのワクワクする名勝負に
過去からの伏線を繋げて、
より大きな伏線を新しく作り上げてしまう☆

これはもはや名人芸による芸術の域に達しているのではないかと思うぐらい美しい!

本当にほった先生は天才です。

次回からはプロ試験!
ヒカルにとっての大きな山場がやってきます。

皆が真剣勝負!
ここから得られること、学ぶことは大きい!

これからのお話にも期待です😆✨